東樹院
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大塲 秀幸〈住職〉

「招福」を意味する鮮やかな朱色の山門をくぐると、広い境内は塵ひとつなく掃き清められ、木立はきれいに剪定されています。手入れはすべて住職ご夫妻によるもの。来山される方を気持ちよくお迎えできるようにとの住職の心遣いです。

大塲 秀幸〈住職〉自然体がモットーの大塲住職の普段着は作務衣。朝、山門を開くときから日暮れまで、作務衣姿で務めることが多いそうです。作務衣姿での境内の手入れに余念がありません。

仏壇は自分自身を見つめる道場と、住職はおっしゃいます。御本尊、御先祖という、見えない根をいたわることによって、幹は太くなり葉は繁るのだそうです。

「人生には必ず出会いと別れ、喜びと悲しみがあります。言い尽くせない思いを、祈りや願いに変えてくれるのが仏壇です。今日一日、お守りくださいという気持ちで合掌すれば御先祖や守り本尊が見守ってくれるのです」

大塲 秀宗〈副住職〉

大塲 秀宗〈副住職〉ご子息の副住職は、積極的に壇信徒以外の通夜、葬儀を行っています。「 大切な人を亡くすのは悲しいことです。でも、残された葬家の方々には、悲しみを乗り越えて前向きに生きていっていただきたい。それが仏様への一番の供養になるからです。立ち直るための心のケアを、時間を惜しまず行うのが私の役目と思っています」

住職の包容力、副住職の行動力。多聞寺は二人三脚で信頼の輪を広げています。

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